そわか楼は、かつてほうき屋を営んでいた事業家の別荘として建築、築100年を超える古民家建築です。鞆城跡の丘のすぐふもとに立地し、鞆港の全景が見渡せるほか、晴れた日には対岸の四国山脈の山並みを望むことができます。
この建物、かつては空き家として荒れ果てていました。それをご近所の方が買取し、改修して宿泊施設化したのが「そわか楼」です。「そわか楼」を開業するにあたって、単なる古民家再生ではなく、永続的に活かし続けられるように、そういった思いを込めて改修を行いました。
「そわか」というのは仏教用語の一つで、願いの成就を祈る言葉とされています。
私たちの目指すまちづくりを体現する施設として、いまの生活様式に暮らす私たちが違和感なく溶け込める清潔な水回り設備を持ちつつ、雨漏りの跡などの“どこか懐かしい雰囲気を活かす”、その空間像を体現しています。
1階、2階とも、8畳と3畳の続き間の和室です。1階にツインのベッドを備えた寝室をご用意しております。
海側の周り廊下はすべてガラス戸となっておりますので、鞆の港と町並みが一望のもとに収められた景色が広がります。
ご希望により徒歩3分の姉妹館「御舟宿いろは」で夕食、朝食を頼むことができます。夕食は一般的な旅館の料理とは異なり、和洋折衷の創作会席です。季節の地元の食材を中心に調理し、ひと工夫した料理をお出しします。日本料理をベースに今の感性をプラスした料理をゆっくりとお召し上がりください。
大正時代の趣を存分にご堪能下さい。柱の傷や雨漏りの痕など、家の歴史を感じながら、当時の鞆を思い浮かべていただければ幸いです。階段も昔ながらの急な階段となっておりますので、昇り降りの際には十分にお気を付けくださいませ。